2001年7月アメリカ カリフォルニア州リヴァーモア
ウェンテ・ヴァインヤード公演リポート
(Nadai)
7月3日
7時半過ぎにはワイナリー到着。今日は食事無しでショーのみだったので、到着が昨日より遙かに遅い。だから、すでに駐車場はいっぱいになっていて、今回車を止めたのはワイナリー入り口から数百メートル離れた場所だった。
昨日と同じく車の中でMDをズボンの中に仕込んで準備を整え、今日は絶対に録音失敗しないぞ!と気合いを入れてから車を出た。入り口のカメラチェックは、入場者が一気に増えたこの時間は甘く、私はバッグの中身を見られずにそのまま中へ入ることができた。まあ、ズボンの中以外にはやましい物は何も入っていなかったんだけどさ。こんなことならデジカメを持ってきていれば良かった。
今日の席は後ろのほうで、会場の塀の手前。A-51だったか52だったか。まあとにかくその辺。3列あるパイプイスの席でも前の列だったので助かった。これならば録音ができるから。
開演前に一度トイレに行って、ズボンの中からMDを取り出してバッグに仕込む。そしてまた席に戻ってきてしばし待つ。8時20分、昨日と同じくオークションが開催されているうちから録音開始。今度はちゃんと録音レベルを調整した。小さめに聞こえてくる司会の声から推測して、適正レベルは16と判断。とりあえず開始直後まではこれで様子見。マイクを仕込んだバッグは足下の植え込みの上に置いておいた。不安定なのでさすがに怖かったが、これしかうまく音を拾える場所は無かったのだ。
ちなみに今夜のオークションも出品されていた物は同じ。しかし落札価格は今夜のほうが高かった。2500ドル。やっぱりここに来ている人々はミドル〜アッパークラスなんだろうなぁ。今夜もやはり定刻8時半に“LAST NIGHT”が流れ、それからの開演だった。
セットリストは昨夜とほぼ同じ。違うのは“WHEN I WRITE THE BOOK”が“MY OTHER WOMEN”、そして“ハート・アンド・ソウル”が“シー・ショット・ア・ホール・イン・マイ・ソウル”に変わったこと。あと、飛び入り参加の“シェイク・ラトル・アンド・ロール”が無くなったということ。“シー・ショット〜”はライヴで聞くのが初めてだったので、これはうれしかった。「お〜おおおお!」のかけ声、気持ちよかったなぁ!!
途中のアリーナ解放直前で、右隣に座っていたよっちゃんさんは席を離れてステージ横へ行った。しかし私は録音しているのでこの席を離れられない。録音レベルや自分の声が入らないかどうかを気にしつつ、1人で遠くからステージを見ていた。
よっちゃんさんがいなくなった後、両隣にいたおばちゃん(両方とも40〜50代)に話しかけられてまた焦る。最初は右隣のおばちゃんが「$∴§&★@#¢*%#%£§∴」と理解できない事を話しかけてきたので、「Sorry, I'm only Japanese...」と言って事なきを得た。もちろんその後は話しかけてこなかった。左にいたおばちゃんは、最初よっちゃんさんといろいろと話していたが、いなくなってからは私にちょこちょこと話しかけてきた。ライヴの最中に「昨日は何回アンコールがあったの?」「この後は?」と聞かれた(はず)ので、「Twice.」「“Back In Time”.」という極力英単語を使わない返事をした。まあ、意味は通じた(みたい)ので問題無しでしょう。
ライヴが終わったのは昨夜と同じ10時10分。早速その場でMDのチェックを行う。昨日は割れすぎて聞ける代物ではなかったが、今回はなかなか良い出来。ジョン・ピアースのベースが割れている以外は全く問題なし。85点。極力叫び声を上げないようにライヴを見た苦労が報われたってもんよ。録音したMDを聞いていると、よっちゃんさんがステージ下から戻ってきた。とりあえずは昨夜と同じく楽屋がある建物の前へ移動。私はデジカメを取りに行く為に数百メートル離れた車まで行き、また戻ってきた。ほぼ全員が車でこのワイナリーへ来ているので、駐車場は人と車でものすごい混雑。人を捌きつつ歩いていたので、よっちゃんさんの待っている建物前に戻ってくるのには10分近くかかってしまった。
建物入り口前にいたよっちゃんさんは、なんとバンドのスタッフらしき男性と話し込んでいた。英語がだめな私は1割も理解できず、隣に立っていただけ。そしてよっちゃんさんは何やら色紙にメッセージを書いて渡していた。そのスタッフとの話が終わってから、何を話していたのかをよっちゃんさんに聞いてみたところ、「バックステージパスの入手法を聞いたら、親しい知人にしか渡していないと言われた。」「98年の大宮について話したら、『あれは良いショーだった』と覚えていてくれた。再来日希望を伝えたけどどうなるかわからない。」とのこと。あのメッセージはビル宛の物だそうだ。いやぁ、すごい行動力。私はよっちゃんさんの100分の1以下しか行動力が無いもの。
今夜はメンバーの顔を見られぬまま、11時前に撤退することになった。どうやらメンバーは明日の朝が早いので、あえる確率が少ないとよっちゃんさんが判断したからだ。まあ、昨日3人に会えたからいいか・・・。