オリジナルアルバム
記念すべきヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの1枚目のアルバム。世界最大の音楽市場を持つアメリカ(蛇足だが日本が第2位)で、このアルバムは地元を中心に2〜3万枚ほどしか売れなかった。1曲目と4曲目がシングル・カットされたが、チャートにも全く乗らなかった。 全体的に荒っぽさが感じられるが、これはライヴっぽい雰囲気を出そうという意図の為とのこと。約3ヶ月で製作された。一発録りの曲もあるようだ。
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ベイ・エリアの風/PICTURE THIS |
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前作の荒い作りからうって変わってきちんと作り込まれた2枚目のアルバム。6曲目の”ビリーヴ・イン・ラヴ”が全米でスマッシュ・ヒットを記録し、これを
機にヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの名は世界へ広まっていった。 サポートメンバーとして長年のつき合いになるタワー・オブ・パワー・ホーンズ(バンド「タワー・オブ・パワー」のホーン・セクション)もこのアルバムから参加
。
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SPORTS/SPORTS |
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現在のところ、バンド最大のヒット作となっている3枚目のアルバム。
バンドもプロモーション・ビデオとMTV流行の相乗効果で一気にこの頃から人気が急上昇した。 このアルバムからは5曲シングル・カットされ(1
・2・4・5・7曲目)すべてヒット。3曲目の”バッド・イズ・バッド”はシングル・カットこそされていないがビデオが作られた。
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FORE!/FORE! |
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大ヒットした前作のプレッシャーもなんのその、ヒットを多数出した4枚目のアルバム。このアルバムと前作との2枚で彼らは'80年代を代表するロック・バンドになったと言っても過言ではない。 前年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテーマ・ソングである8曲目の”パワーオブ・ラヴ”(国内盤のみの収録)が彼らの最初のNo.1ヒットになった。そしてその後1・2曲目もNo.1ヒットに。2曲目はこの年で最も売れたシングルになった。
■バンドメンバー■ |
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SMALL WORLD/SMALL WORLD |
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5枚目のアルバム。メディア露出度が下がってきた事もあり、アルバム・シングルの売り上げはこの頃から落ち始める。上り詰めたらあとは落ちるだけというのもあるが、本当に彼らが好きな人間以外はアルバムを買わなくなったということかもしれない。
「売れるアルバム」として作ったのではなく、「やりたい事をやってみたアルバム」となっていて、インストゥルメンタルを入れたり(5&10曲目)、レゲェやスカを曲に取り入れたりと、今までとはひと味違う音楽になっている。
■バンドメンバー■ |
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ハード・アット・プレイ/HARD AT PLAY |
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前作の商業的失敗で心機一転をはかったのか、デビュー以来在籍していたクリサリスを離れてEMIに移籍し発売された6枚目のアルバム。彼らの持ち味である爽快なロックン・ロール・サウンドが十二分に発揮されている。
長年HLNのホーン・セクションを担当していたタワー・オブ・パワー・ホーンズだが、自分たちのバンド活動に専念することにした為、
このアルバム以降でHLNのレコーディングには参加していない。そのためかこのアルバムの曲はほとんどホーン・セクションが使われていない。
■バンドメンバー■ |
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バック・トゥ・ザ・ルーツ〜グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート/FOUR
CHORDS AND SEVERAL YEARS AGO |
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バンドの音楽の原点と言えるR&B、そして初期のR&Rをとりあげたカバー集となっている7枚目のアルバム。EMIとは複数枚契約を結んでいたが契約内容に関してもめた為に契約破棄となり、今度はエレクトラと契約してこのアルバムは発売された。しかしバンド史上最低の売り上げだった為、エレクトラとは2枚目の契約が結べなかったとのこと。
全米No.1ヒットしたメジャーな曲から、ローカル・ヒットしかしていないようなマイナーな曲まで様々な選曲となっている。メンバーが子供の頃にラジオやテレビから直接耳にした曲を選んだようだ。さすがにここまで今日の音楽シーンとかけ離れたものになっているので、シングル・カットされた曲もチャートの上位には顔を出さなかった。 ■バンドメンバー■ |
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プランB/PLAN B |
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レコーディングされていたもののなかなかレコード会社との契約ができず、
発売予定のまま長らく発売されなかった8枚目のアルバム。契約が難航した理由はバンドの指向する音楽がレコード会社が要求するような「売れる曲」ではなくなった影響が大きいと思われる。最終的にインディーズレーベルのシルヴァートーンから発売された。
11曲目の“ソー・リトル・カインドネス”は「TIME
FLIES...」にも収録されている曲だが、こちらは新録版。国内盤のみ12曲目に“プランB”のライヴ・ヴァージョンが収録されている。“LITTLE BIT OF SOAP”と“SIXTY MINUTE MAN”という2曲のアカペラ曲もレコーディングされていて収録される予定だったのだが、発売直前になぜかリストからはずされた。
■バンドメンバー■ |
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9枚目にして初のライヴアルバム。ワーナー傘下のライノからの発売。2004年に地元カリフォルニアで2日間行われた結成25周年ライヴで録音された。ライヴで本領が発揮される彼らの魅力が堪能できる。
このアルバムから2代目ギタリストのステフ・バーンズと、以前からライヴに帯同していたホーン隊のマーヴィン・マクファッデン、ロブ・サッドス、ロン・ストーリングスの3名がバンドメンバーとして掲載されている。
■参加メンバー■ |
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(国内盤未発売)/SOULSVILLE |
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通算10枚目となる9年振りに発売されたスタジオアルバム。W.O.W.からの発売。 1950年代後半から1960年代に人気のあったソウル・ブルースのレーベル「スタックス」のカヴァー集となっている。録音はスタックスの黄金期のアーティストが多数使用したアーデント・スタジオで行われた。全曲がソウルミュージック、ゲストミュージシャンを多数起用、大部分のコーラスは女性が担当、と今までのアルバムとはかなり作り方が違っている。
ギターは2曲(1と12)をのぞいてビル・ハインズが担当。 ■参加メンバー■ |
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(国内盤未発売)/WEATHER |
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10年振りの発売となった11枚目のアルバム。久しぶりに大手レコード会社(BMG)からの発売となった。
正式に発売が決定するまでにはいろいろと有ったようで、2017年11月の来日公演時のTVインタビューで「来年発売」、2019年1月に公式サイトで「今年春発売」、2019年9月に公式サイトで「来年発売」と発表されていたが、最終的に発売日が決まったのが2019年12月となった。
また、2019月9月の発表では「HER LOVE IS KILLIN' ME」がアルバム名だったが12月の発表時には「WEATHER」へと変わっていた。
■参加メンバー■ |
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企画アルバムその他
スーパー・セレクション/(日本のみの発売) |
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レコード時代に発売されていた「セレクションズ」と「同2」をまとめたアルバム。様々な曲のリミックスヴァージョンとライヴバージョンが収録されている。 1曲目はオリジナル・ヴァージョン。4曲目はオリジナル・ヴァージョン最後のヴォーカル「Cleveland,Detroit! Um...Heart of Rock & Roll...」の後に「London! Tokyo!」というかけ声が付け加えてあるだけのもの。ブートレグに近いようなインチキ臭さが感じられる…。10曲目は1986年のポートランドにて行われたライヴからの音源で、1987年に日本で発売された5曲入りシングルCDにも収録されているもの。 |
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CDとして最初に発売されたベスト盤。1〜6枚目のアルバムからの曲、そして映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のオリジナル・サウンドトラックに収録されたがオリジナルアルバム未収録の“バック・イン・タイム”が入っている。このバンドの入門編には最適のかなりお買い得なアルバム。 |
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(国内盤未発売)/TIME FLIES... :THE BEST OF HUEY LEWIS & THE NEWS |
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レーベルを越えて集められた過去のヒット曲と、オリジナルアルバム未収録だった2曲、それと新曲4曲(13〜16曲目)
で構成されているバンドが企画に関与したベストアルバム。 |
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(国内盤未発売)/GOLD COLLECTION |
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「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」と「ベイ・エリアの風」から選曲された、EMI発売のベストアルバム。中途半端な選曲なので、これを買うよりも、「BGO」から発売されている2in1のアルバムを買うべきだろう。 9曲目の”TATTOO”は未発表曲ではなく、”5時半からのデート(GIVING IT ALL UP FOR LOVE)”の原曲名。未発表曲だと勘違いしがちなので注意。 |
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ザ・グレイテスト/(日本のみの発売) |
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東芝EMIの「ザ・グレイテスト」シリーズとして発売されたうちの1枚。 「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」からの曲が入っていないのが残念。そのかわり、「ハード・アット・プレイ」から2曲入っている。これを買うなら、1stからの曲有り、アルバム未収録曲有り、曲数多い、安い、と4拍子揃った「ハート・オブ・ロックン・ロール!!」を買った方が良いような気がしなくもない。 |
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(国内盤未発売)/THE ONLY ONE |
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「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」と「ベイ・エリアの風」からのベストアルバムその2。このアルバムは「DISKY」というオランダのレーベルからのリリースになっている。 97年にEMIが発売したの「GOLD COLLECTION」とほぼ同じ選曲。11曲目の“CHANGE OF HEART”が無いだけで順番も一緒。単なるコピーか? |
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BGOというイギリスのレーベルから発売されている2in1アルバム。「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」と「ベイ・エリアの風」のが収録されている。 パッケージのシールには「音源をリマスターしてオリジナルの装丁を再現した」との表示があるので、「GOLD COLLECTION」や「THE ONLY ONE」をより、こちらを買った方がよっぽどお得。 |
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(国内盤未発売)/SPORTS/SMALL WORLD |
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上記のアルバムと同じでBGOから発売されている2in1アルバム。内容は「SPORTS」と「SMALL WORLD」の2枚をまとめて収録してあるもの。 「FORE!」が飛ばされてリリースされたのはなぜ? |
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1999年にクリサリスが発売したベストアルバム。1983年発表の「SPORTS」にボーナス・トラックとして未発表音源5曲がプラスされている。 10・11曲目はレコーディング時のセッションを録音したもので、力を抜いているヒューイ・ルイスの歌声がかなり新鮮に聞こえる。12・13曲目は1985年2月21日に行われたサンフランシスコでのライヴを収録したもの。14曲目は、1984年1月15日に行われたロスでのライヴ。この日のライブはTV放送もされていたらしい。 |
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前年のクリサリスに引き続き、今度はEMIが出した「過去の財産で一儲けアルバム」。「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」から「SMALL WORLD」までの曲で構成されたベスト盤。選曲がちょっと珍しいというだけでこれといった特徴は無し。 ちなみに裏ジャケットに記載されている曲順は実際の物とほとんど違っていて、ひどいことに入っていない曲まで記載されていたりする。いまだにこのジャケットのまま店頭に並んでいるところを見ると、EMIはこれを回収して正しいものに直そうという気はないらしい。ちなみに画像も「GOLD COLLECTION」の使い回し となっている。これにより、EMIがHLNに対してどれだけ力を入れていないかがわかってしまうところが悲しい。 |
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グレイテスト・ヒッツ/GREATEST HITS |
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久しぶりに発売されたベスト盤。キャピタルが編集したものだが、今までにあったようなレコード会社が独自に企画・編集したものではなく、バンドも発売には関わっている
ものとなっている。ライナーノーツにヒューイ・ルイスのコメントが書かれているのがその証拠。 選曲としては今までにないものとなっていて、1枚目の「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」から7枚目の「バック・トゥ・ザ・ルーツ」、そしてヒューイ・ルイスのソロ(映画「デュエット」 の劇中歌)という幅広いものになっている。ただし、収録時間の問題なのか、1・2・15・17・20の5曲がオリジナルアルバム収録版より編集されて短くなっている。 なお、このベスト盤はPV集DVD付きの限定版もあり、「グレイテスト・ヒッツ&ヴィデオ」として発売されている 。CDのみのこちらの国内盤は発売予定は無かったが、2007年3月に期間限定発売(同6月まで)された。 |
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「SPORTS」発売30周年を記念して発売された特別盤。リマスタリングされた「SPORTS」と、その「SPORTS」全曲のライヴ音源集の2枚組。ライヴ音源の8・9曲目はこのアルバム作成の為に録音されたと思われる。 |
【CD1 SPORTS】
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【CD2 LIVE SPORTS】
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(国内盤未発売)/COLLECTED |
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バンド主導で発売されたベスト盤。CD(3枚組)とレコード(2枚組)の2種類が有る。 CDの1・2枚目は、1979年のデビューアルバム「ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース」から2010年の「SOULSVILLE」までオリジナルアルバムの曲がまんべんなく選ばれている。このアルバムの目玉と言って良い3枚目は、バンド結成前にヒューイとショーンが所属していたクローヴァーの曲、メジャーデビュー前のアメリカン・エキスプレス名義で発売した曲、ヒューイのソロ活動曲、オリジナルアルバム未収録の曲、シングルのみ発売の曲が収録されている。 レコードはCD3枚から抜粋されたものとなっている。盤面が黒の「Black Vinyl」と、盤面が赤の「Red Vinyl」(価格が黒より少し高め)の2種類で発売されている。 |
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ジョニー・コーラ ソロアルバム
(国内盤未発売)/LUCKY DEVIL |
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自身のバンド「Johnny Colla And Lucky Devils」を持っているジョニー・コーラ念願のソロアルバム。演奏面ではベース・ギター・キーボード、製作面ではエンジニア・ミキサー・プロデュースを担当。HLNの中からはドラムでビル・ギブソンが参加。 インディーズでの発売なので、発売当初はジョニー・コーラの公式サイト「johnnycolla.com」からの注文でしか入手できなかったが、現在はAmazonなどの大手通販サイトからも入手できる。 このアルバムをあえてジャンル付けするとなると「カントリーロック」になるので、「HLN='80'sバンド」と考えている人にはあまりおすすめできない。1曲目はHLNのカヴァーだが、HLN版も元々カントリー色が強い編曲だが、さらにカントリー度が増している。 ジャケット写真は、「プランB」の中ジャケットと同じ場所での撮影。お手軽…。 このCDはエンハンスド仕様になっているので、PCを使ってCDの中を開けてみると、「おまけ程度」だが特典を見ることができる。 |
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(国内盤未発売)/I HEAR VOICES! |
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10年振りに発売されたジョニー・コーラの2枚目のソロアルバム。全曲が有名曲(うち3曲はHLNのレパートリー)のカヴァー。「俺の歌声を聞いてくれ」とばかりに、楽器の使用を控えめにしてジョニーのヴォーカルを全面に押し出した作りになっている。 HLNからは、トランペットでマーヴィン・マクファデン、ステフ・バーンズがギター(8曲目のみ)、ショーン・ホッパーが写真撮影(!)、元メンバーのクリス・ヘイズもギター(4曲目のみ)が参加。 前作同様、インディーズとしての発売なので、ジョニー・コーラの公式サイト「johnnycolla.com」からの通信販売(Paypal決済)でのみ入手可能。 |
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